「実況パワフルプロ野球」シリーズは、最初スーパーファミコンで発売され、その後サターン・プレイステーション・ニンテンドウ64・ドリームキャスト・プレイステーション2と、多くの機種で発売された、人気シリーズです。 それまでの代表的野球ゲームといえば「ファミスタ」シリーズでした。 選手ひとりひとりにデータを設定して個性を持たせ、さらに投球や守備などの操作性とゲーム性の高さを高い次元で実現した「ファミスタ」の功績は大きいものでした。 実際私も、ファミスタの試合を何百試合もこなしていました。 それでも飽きることはなかったのですから、すごいものです。 しかし、「パワプロ」の登場で、状況は一変しました。 基本的に横方向の変化球しかなかった(一応フォークはあったけど)ファミスタ。 一方パワプロは、「野村スコープ」(古っ!)のような画面構成を用い、縦方向の変化球も忠実に再現していました。 そしてバッターは、ボールにカーソルをあわせてバットを振るわけです。 ファミスタ慣れしていた私に、このシステムは衝撃的でした。 慣れるまではバットに当てるだけでも一苦労でしたが、それ以上にバッターとピッチャーの駆け引きが面白く、徐々にはまっていきました。 もちろん守備や走塁の操作性も抜群。 今なお野球ゲームの最高峰であることは、間違いありません。 そして、パワプロの魅力は試合だけではありません。 それが「サクセスモード」です。 これはオリジナルの選手を作成できるモードで、練習や各種イベントをこなしていくものです。 これがとんでもなく面白い! 練習をして能力を上げていくわけですが、一筋縄ではいきません。 イベントやアクシデントがてんこ盛りで、ちょっとしたことでも取り返しのつかないことになってしまいます。 そして、失敗したからといってリセットしたりすると、セーブデータが消えてしまいます。 つまり、やり直しがきかないわけです。 このシビアさが、プレイヤーを燃えさせた要因のひとつでしょう。 こうして強い選手ができた時の感慨はひとしおです。 まだまだこれから続いていくであろう、このシリーズ。 野球好きはもちろんのこと、そうでない人にもオススメしたいですね。 |