No.51〜No.60(2006.10.30〜)

マークIIIのゲームはやっぱり面白いです。


No.60 (11.8.) サンダーブレード 評価5.3
カートリッジ・マークIII

3D視点のシューティングゲーム。同名アーケードゲームの移植。
ゲームはひとつのラウンドで縦スクロール→3D→縦スクロール(ボス戦)と進行していく。
アーケード版は大型筐体使用で、縦スクロール面での拡大縮小処理がウリだったが、マークIII版は普通の縦スクロールになってしまっているためほとんど別物と言っても良い。当たり判定もなんだか微妙。
3D面は迫力が無く、ホバリングもできないためやはり別物。しかも敵弾が避けにくく妙に難易度が高い。
最後はボス戦だが、あまり弾を撃ってこないのでかなりアッサリしている。ボスと戦っているという感じがしない。
ハードの性能を考えればまずまずの出来だが、アーケード版と比べてしまうと相当キツイものがある。
グラフィックは迫力に乏しく、もっと頑張ってほしかった印象。タイトル画面はだいぶ良く出来ているが。
サウンドはFM音源対応だが、やはり音に迫力がない。



No.59 (11.7.) エンデューロレーサー 評価7.4
カートリッジ・マークIII

斜め上方向スクロールのレースゲーム。同名アーケードゲームのアレンジ移植。
バイクで耐久レースを走り抜く内容で、アーケード版は擬似3D視点の大型筐体ゲームだったが、マークIII版は斜めスクロールに大幅アレンジされている。
アーケード版とは別物になっているが、これはこれでなかなか楽しめる。ジャンプ台で連続ジャンプを決めるのは気持ちいい。
また、追い抜いた車(バイク)の数に応じてポイントが入り、そのポイントでアクセルやエンジンなどのパーツを強化することができる。ただし一度やられると無効になってしまうが…。
ステージ構成は山あり谷あり砂漠ありでバラエティに富んでいる。ただしゲーム展開としてはやや単調。
慣れればすんなり1周クリアできるほど難易度は低い。クリアタイムも表示されるのでタイムアタックというのもなかなか良いかもしれない。
グラフィックはさすがに迫力に欠けるが、きれいにまとまっている。サウンドはPSGでアーケード版の曲を再現。けっこう良い感じ。



No.58 (11.6.) ハッスルチューミー 評価6.5
カートリッジ・SG

固定画面のアクションゲーム。MSXからの移植。製作はコンパイル。
ネズミを操作して食べ物を集め、巣に持ち帰れば面クリア。
移動にはハシゴを使って上へ登っていく必要があるが、敵がいる上にマンホールのフタのようなものが随時開いたり閉じたりしているのですんなりとはいかない。また、食べ物を取っていくとだんだん移動速度が遅くなるのもポイント。
攻撃することはできるので難易度は低め。ただしゴジラみたいな敵だけは倒すことができない。
非常に単純な内容だが、さすがコンパイルだけあって作りが丁寧で完成度は高い。今遊んでもなかなか楽しめる。
グラフィックはキャラも単色でMSX1そのままといった趣。キャラクターはかわいらしい。
サウンドは普通か。



No.57 (11.5.) アストロフラッシュ 評価5.3
マイカード・マークIII

横スクロールのシューティングゲーム。
ひたすら敵を倒していくオーソドックスな内容。途中左下から出現する輸送車のようなものを破壊するとパワーアップアイテムが出現し、ルーレットが回り出す。ルーレットを止めると、対応した武器が装備される。
武器の種類はいろいろあるが、攻撃範囲が広い上に貫通するという非常に強力なものもあれば、大して役に立たないものもある。
特にロボット形態に変形するものは、自機の当たり判定も大きくなるのであまり役に立たない。
また、Aを除く全ての武器は、調子に乗って連射しているとあっという間になくなってしまう。
これ以外には特筆すべき要素のないゲームで、展開は単調。出てくる敵の種類も少なく、すぐに飽きてしまうのは残念。
グラフィックはまずまず。サウンドはマイカードらしくそれなりに良い音を出している。



No.56 (11.4.) イース 評価5.5
カートリッジ・マークIII

縦横スクロールのアクションRPG。同名パソコンゲームの移植。
マップ上を移動して敵を倒しながらレベルアップし、イースの本を集めるのが目的。
アーケード版はまさにPCゲーム史上不朽の名作だったが、それを可能な限り忠実に移植している。シナリオの流れなどもほぼ同じようだ。
ただ、バランス面にはだいぶ難がある。序盤でも敵が少ししか出てこなく、しかも敵一体を倒した時に入る経験値が少ない。それゆえレベルを2にするのにだいぶ時間がかかる。
ゲームのスピードも上げられないし、これではやる気がしない。
また、イースでは敵キャラに対して半キャラ分ずらして体当たりをするとダメージを受けないという有名なテクニックがあるが、マークIII版ではどういうわけか納得のいかないダメージを受ける。この仕様はどうかと思った。
セーブが5ヶ所できるのは良い。ファミコン版では1ヶ所しかできなかった。
グラフィックはまずまずといったところ。それなりにきれいにまとまっている。
しかしサウンドはFM音源使用でもイマイチ感がぬぐえない。なんとなくもったりした印象を受ける。
ファミコン版のPSGによるBGMの方がまだ良かった気がする。
何より、このマークIII版発売から一年後には、あのPCエンジン版が登場している。エンジン版はこちらとは全く比較にならない素晴らしい出来だったので、その時点でマークIII版の存在意義は失われてしまった。
そもそも続編の「II」はマークIIIでもメガドライブでも登場していない。ファミコンにもしっかり移植されているのに、この片手落ち感は納得いかないところだ。



No.55 (11.3.) アルゴスの十字剣 評価5.8
カートリッジ・マークIII

縦横スクロールのアクションゲーム。アーケード「アルゴスの戦士」の移植。
オリジナルはヨーヨーを武器に敵を倒していくシンプルなアクションゲームの名作。ファミコンにも移植されたが内容がかなりアレンジされており、この「十字剣」に期待した人は多いはず。
確かに基本的な内容は忠実に移植されている。軽快に進む横スクロール面、ロープを伝って登っていく縦スクロール面。軽快な進行もアーケード寄り。
ただ、ゲームバランスはかなり損なわれているのが残念。とにかく当たり判定がおかしい場合が多々あり、なぜやられたのかわからないような場合すらある。これは非常に残念。
またジャンプした地点に唐突に敵が出現したりする場合もある。このため難易度は非常に高い。
ヨーヨーの射程が長くなるインドラを取ればだいぶ楽にはなるが、そう簡単に出てくるものではなくアテにはならない。
グラフィックはだいぶ簡素になっている。雰囲気はそれなりに出ているがキャラに迫力はない。
サウンドはなぜかPSG。やはり音に迫力がなく残念。



No.54 (11.2.) エイリアンシンドローム 評価6.0
カートリッジ・マークIII

画面切り替えのアクションゲーム。同名アーケードゲームの移植。
上視点のマップ上を移動してエイリアンを撃破しながら、仲間を助けて脱出する。
アーケード版は迫力ある音楽と力の入ったグラフィックが印象的だったが、さすがに家庭用ではパワーダウンの感は否めない。
またアーケード版は画面がスクロールしたが、マークIII版は画面切り替え式になっている。
ゲーム内容自体はけっこう忠実に移植されている。エイリアンはどんどん出現してくるが、武器を取れば割と楽に進める。
ボスはそれなりに大きく表示されているし迫力もまずまずだが、背景が黒くなってしまうのは仕方のないところか。
グラフィックはファミコン版よりきれいでグッドだが、サウンドはFM音源使用でもアーケードとは全く別物になってしまっているのが悲しい。もっと迫力ある音を出してほしかった。



No.53 (11.1.) コナミのハイパースポーツ 評価2.0
カートリッジ・SG

コナミの往年の名作「ハイパースポーツ」の流れを汲むスポーツゲーム。アーケードやファミコンにも「ハイパースポーツ」というタイトルのゲームがあるが、このSG版は似て非なるもの。
競技は高飛び込み、跳馬、トランポリン、鉄棒の4種。しかしどれもジャンプ→連打で回転の流れで、ゲーム展開が変化に乏しい。ファミコン版のようにクレー射撃やアーチェリーのようなバラエティに富んだ種目があれば良かったのだが…。
また、回転数を上げて高得点を取るためにはかなりの連打が必要になる。一般レベルではなかなか最初の高飛び込みを突破できない。ラピッドファイアがあれば楽になるが…。
一応2人プレイもできる。しかし飛距離やタイムを競うわけではないので、飽きるのも早い。
グラフィックはSGの中でも良くない部類。サウンドは普通。

とりあえずラピッドファイアを使って先には進めましたが、トランポリンの内容が謎過ぎてそこで詰まってしまいました。
どうすれば良いのかなぁ、これ…。



No.52 (10.31.) ファンタシースター 評価7.9
カートリッジ・マークIII

マークIIIオリジナルのRPG。メモリーバックアップ搭載。
マップ画面はオーソドックスだが、ダンジョンに入ると3D表示となり、移動時には滑らかに動く。この動きには当時大変驚かされた。
パーティーは最大4人編成で、敵も複数で現れる。ただし画面上には1体しか表示されない。
ストーリー展開は3つの惑星を行き来する壮大なもの。展開も一波乱二波乱あり。
メッセージ表示がカタカナで読みづらい、エンカウント率が高い、戦闘バランスがあまり良くないなどの細かな不満はあるが、全体的に非常に出来は良い。
グラフィックもきめ細やかできれい。サウンドはFM音源対応。名曲が多い。

その後メガドライブで復刻版が出たり、サターンでシリーズ4作品がまとまって移植されたり、海外GBAで同様にシリーズをまとめて移植されたり、PS2でリメイクされたりと、かなりあちこちに移植などをされています。
今遊ぶならメガドラ版がお手軽な気もします。サターン版は市場価格が高めなのが難。
PS2版は…やはり触れない方が良いんでしょうか(苦笑)。



No.51 (10.30.) チョップリフター 評価6.9
マイカード・SG

横スクロールのシューティングゲーム。同名パソコンゲームの移植。
海外製で、日本でも各種パソコンやアーケード、さらにファミコンなどに移植されている。SG版はパソコン版の忠実な移植のようだ。
自機であるヘリコプターを操作して、捕虜を救出していくのが目的。
地面を歩き回ったり手を振ったりして助けを求める捕虜の動きが細かい。チマチマしているが非常に細かいところまで作られている。
もちろん敵も攻撃してくるので油断ならない。自機はもちろん、捕虜も攻撃されるとやられてしまうので注意。
シンプルながら、ゲームとして非常に奥が深い。ただ難易度はやや高め。
グラフィックは実に単純だが、かえって味がある印象。特に捕虜の動きがいい。
サウンドもマイカードらしく、けっこう良い音を出している。PSG好きにはオススメ。



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